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hippoTV多言語動画 第五回放送
ゲストインタビュー・プロフィール

hippoTV多言語動画第五回放送インタビュー
【 能楽師 大倉正之助 】

 
━━━能楽という物はそもそもどういう物なんでしょうか?

  • 能楽は現代から見れば一つの舞台ですが、もともとは儀式的な式典。祭り事でもあるます。
  • 我々はお客様に対してやってる訳じゃなくて神様に捧げていて、その場に観衆が立ち会っている。
  • 受け取る側としては喜んだら良いのか悲しんだらいいのかというのが明確じゃないです。
  • 狂言は割と喜怒哀楽がはっきりしてますが、
  • 能は原初的な姿が今を持ってあるので、お客様にはわかりづらい部分が有ります。
  •  

━━━能というのはいつ頃から始まったのでしょうか?

  • 室町に書かれた物には出てきたりしている。
    それによれば600年とか経っている。
    我々の神話的なところでは、聖徳太子の頃に伝来し、何かしら繋がってきました。

能楽師 大倉正之助

能楽師 大倉正之助

━━━ところでこちらの富士山の絵なんですが、素晴らしいですね!

  • これはマツバラケンさんの…富士の砂が入っているんです。
    岩絵の具ってありますよね。
    そういうオーラがありますよね。僕も大好きです。ウチの家は扇が「富士」と「ススキ」なんです。
    家のシンボルなんですね。祖父が「晩年は富士の見える所で余生を送りたい」と言ってましたので。
    祖父から話を聞いていたので富士には特別な想いがありました。
    これはウチの家の「流扇」と言います。
    富士でしょう、富士とススキで、透かしになっているんです。
    ススキ越しに富士が見える訳ですよ。 
    これぐらい、富士には思い入れがある家でして、祖父にも子供の時から刷り込まれてましたから、
    私も富士の側に行くのが憧れで、一時期伊豆に暮らしてた時がありました。

━━━自然と能は関係があるんですか?

  • そのものだと思います。能が表現しているものは、自然であり、人間がその中に包まれて営みがある
    という尊さを能自体が体現している訳です。
    ひとつ証としては、能舞台というのは老い松があり、元々松は観客席にあって、それを鏡板に写していたんです。
    本来は写っているものですから、老い松はお客さんのところにある。
  • 松というのは青々と神々しさのある木として。
    その松に向かって私たちは奉納していると、捧げているという姿なんです。
    自然を象徴していまして、その姿が能舞台なんですね。

 
━━━個々の流派によって叩き方が違うんですか?

  • 鼓というのは「打つ」というんです。
    物理的には叩いてますが。補足しますと、打つというのは「心を打つ」とか、所謂歌っているということなんです。メッセージなんです。ただ単に叩いてる訳じゃない。「心を打つ」「歌う」という言葉から来ているんです。
    話はそれましたが、流派によってこれは一般の方で「これは何流だ」とわかったら通です。 
    普通の方は殆どわからない。ただ我々の世界の中では「この流儀はこういう打ち方をするから、心得としてお相手する方は気を付けましょう」というのはあるんですね。
    それはプロの領域でして、見てる方からすれば「今日の大皮いいな」と楽しんでいただければいいんじゃないかと思います。
  •  

━━━間の取り方を見てるとすごく難しそうに見えるんですけど、あれは決まりがあるんですか?

  • 我々は呼吸でとっている。ひと呼吸、と息を詰めてお互いに掴みあう。当然息は違うので合わせる。
    拮抗する面白さがある。ですから昔はリハーサルをしなかったんです合わせて合わせて上手くいくのは現代の概念。
    我々の武士道の表現という面では、一人一人の呼吸ですよね。出会って、真剣に勝負する。
    怯んだら負ける。「打ち込み」「切り込む」という鋭さで対峙していく。
    拮抗する中において触発、お互いに表現が生まれてくる。
    予定調和じゃなく、出会いで、気合いで、一期一会で真剣な勝負が舞台上で行われている。


能楽師 大倉正之助

 

能楽師 大倉正之助

━━━そういうものを武将が讃えていったんですね。

  • ええ、舞台上で間違いを犯すと酷いときは切腹みたいな時代もあった。
    命がいくつあっても足りない。
    武士が命を軽んじてるわけじゃなくて、それほど真剣に物事に向き合おうということにおいて生まれてくる世界。そういうものが尊く美しいものであり、究極の美でもある。
    だから「生きる」ことの意味と何かということも問いかけている部分もあるでしょうし、非常に禅的な精神の向き合いみたいなものが絶えず表現にある。

━━━先生にとって能楽の「心」、つまり先人達から伝承してきたココロとは
一体なんでしょうか?

  • 命というのは「生命」ですから生きる命令が下されている訳です。そういうことに気がつかずに
  • 生きてしまっている。ひとりひとりに命が下されている。使命があって天命があることに自ずと気付かなければならない。そういうことをこの「能」というものが示し続けているし、過去に生きた人間、先人、戦国の武士達、そういう先人達の生き方をこの能の舞台において再現するというか。
  • だからどんなテーマであれ、そこには必ず命を讃歌しているということが根底にあるということが、能の大事なとこだと思います。

【 能楽師 大倉正之助(おおくら しょうのすけ)】

第五回放送は、能楽師の大倉正之助さんに日本伝統の継承について【心・技・体】を追求しました。
能楽囃子大倉流大鼓、小鼓の宗家に生まれ、9歳で初舞台を踏んだ大倉正之助さん。
能楽の素晴らしさを世界に広めるべく、世界各国の音楽祭や、ローマ法皇の御前演奏も務めました。
本日の伝承びと、国の無形文化財に認定された、日本有数の能楽師の大倉正之助さんです。
 

能楽師 大倉正之助

能楽師 大倉正之助

能楽師 大倉正之助(おおくら しょうのすけ)

Shonosuke Okura


能楽囃子大倉流大鼓 重要無形文化財総合認定保持者
公益社団法人能楽協会会員 一般社団法人日本能楽会会員
 
室町時代より代々続く能楽囃子大倉流大鼓、小鼓の宗家に生まれ、父・大倉長十郎、祖父・大倉長右衛門より稽古を受け、9才で初舞台。
能楽公演では翁附五流五番能の企画制作を自ら行い、且つ大鼓を一日全て一人で打ち納め、能楽史上、囃子方として前人未到の試みを成し遂げ成功を収める。
能楽の公演他、世界各国の首脳・VIP来日時等、首相官邸晩餐会での演奏や、政府主催の音楽祭に参加、ローマ法王より招聘されバチカン宮殿内においても日本代表として演奏する。
東京ドームで行われたMLB(メジャーリーグベースボール)開幕戦オープニング式典に出演。総合格闘技ダイナマイトでは、国立競技場にて10万人の観衆の前で独奏。国内外のアーティストとの共演等、 国際文化交流の場で活躍。
CM、ドキュメンタリー番組などメディアにも多数出演し、日本の素晴らしい文化を世界に向け、発信し続けている。
ユニバーサルミュージックよりCD「飛天」発売。
 

公式ホームページはこちら ⇒http://www.hiten-jp.com/
オフィシャルブログ⇒http://blog.eigyo.co.jp/hiten/

  


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